15周年記念「シングルママフェスタ」を開催しました!

2025.11.16

お知らせ, イベント報告

2025年11月9日、富山県民共生センターサンフォルテにおいて、「シングルママフェスタ」を開催しました。


当日は、シングルママと子どもたち、あわせて約100名が参加。セミナー・語り合い・こどもえんにちなど、多様なプログラムを通して安心して自分の時間を過ごせる場になりました。今回は、市町村の議員の皆様も参加してくださり、シングルママたちのなまの声を届けました。


ひとり親家庭は、子育て・仕事・家事を一手に担う状況にあり、精神的・経済的な負担が大きいのが現状です。


本フェスタでは、



  • 生活設計や女性の健康に関する正確な知識の提供

  • 同じ境遇の参加者同士が安心して気持ちを語り合える場づくり

  • 子どもたちの預かり支援(こどもえんにち)


を通して、ひとり親が“ほっとできる時間”を持てることを目的として開催しました。



(1)講演「ひとり親と子どもの暮らし」


木村真佐枝さんによる講演では、ひとり親家庭を取り巻く現状や支援制度、家計管理のポイントについて、わかりやすくお話しいただきました。



(2)講演「女性のこころとからだの健康 〜お母さんのゴキゲンは子どもの安心〜」


種部恭子先生から、女性の身体の変化や更年期症状の対処法についてご講話いただきました。体調不良を“気のせい”や“がまん”で済ませがちなママたちにとって、理解と安心につながる時間になりました。



(3)グループ語り合い(ママカフェ)


6つのグループに分かれ、「日頃のしんどさ」「行政に望むこと」「子育ての悩み」など、安心して話せる時間になりました。


「同じ気持ちの人がいて救われた」


「自分だけじゃなかったんだとホッとした」


といった声が多数聞かれました。



(4)こどもえんにち(託児プログラム)


富山大学医学部の学生さんを中心に、ゲーム・ショー・くじ引きなど楽しいお店を開店。幅広い年齢のお子さんをしっかり見守ってくれて、ママたちが安心してプログラムに参加できました。毎回、学生さんの協力があってこそ、開催できています。


参加した子どもたちには、絵本と文房具を、そしてシングルママたちには食品をプレゼントしました。


〈参加者の声〉



  •  家計や制度のことを学び、将来の不安が軽くなりました。

  •  ホルモン変化を理解し「自分を責めない視点」が得られました。

  •  同じ悩みを持つ仲間とつながれ、孤立が軽減されました。

  •  発達障害や不登校など普段話せないことを共有できて、嬉しかったです。

  •  備蓄米以外のお米を購入できずに生活してきました。また新米を食べられる日が来るとは思っていなかったので、子どもたちの喜ぶ笑顔が楽しみです。


シングルママフェスタは、“ひとりじゃない”と実感できる大切な機会になりました。


また、今回のシングルママフェスタの「ママカフェ」では、下記の支援が必要ということが明らかになりました。


・レスパイト(短期預かり)支援の拡充

・家事代行支援への助成

・送迎支援や移動支援チケットの導入

・支援制度一覧リーフレット・LINE配信の整備


・放課後児童クラブ、放課後等デイサービスの延長開所・夜間短時間預かりの試行

・シングルママ同士の交流支援

・予防的支援(孤立防止型カフェや交流会)


特に、子どもが病気になったとき、自分の体調が優れないときに利用できる「ひとり親家庭日常生活支援事業」の実施を強く求めます。議員の皆様には各市町村で、シングルマザーと子どもたちに寄り添った支援制度の拡充につなげてほしいと願っています。