えがおプロジェクトとは
えがおプロジェクトとは
ひとりで生計を立て、
ひとりで家事を担い、
ひとりで子育てをする
・・・それは、たいへんなこと。
「NPO法人えがおプロジェクト」は、
ひとり親家庭のお母さんや
子どもたちが集う交流の場、
必要な情報を受け取ることのできる学びの場、
そして、
お母さんたちが安心して働くことができるよう、
子どもたちのための学童保育を提供しています。
もっと日々の暮らしが楽しくなるように願い、
もっと「えがお」がたくさんになるように願い、
活動しています。
代表者あいさつ
「子育ては家庭に委ねられているけれど、本当にこれでいいのだろうか」・・・この疑問が、えがおプロジェクトの活動を始めたきっかけです。
私がNPO法人えがおプロジェクトを設立したのは、2010年。臨時的任用講師として小学校に勤めているときでした。私が担任していた子どもたちの中には、朝ご飯を食べてこない子、宿題をしてこない子、夜の間ひとりで過ごす子、虐待を受けている子どももいました。その子どもたちのほとんどが、ひとり親家庭の子どもたちでした。
そのような子どもたちを見て、「やっぱり母子家庭だから・・・」、「母親失格」とお母さんを責める人が多いのですが、お母さんは生活のために一生懸命働き、子どもたちに愛情を注いでいました。でも、子育てにかけられる時間が圧倒的に短い。私自身離婚を経験していて、ひとりで子どもを育てることのたいへんさを痛感しています。
母子世帯の貧困率は、約50%。活動を続けてきて、このような状況になるには貧困があること、そして支援の必要性は少しずつ理解されてきていると感じますが、世間ではまだまだ自己責任と考えられ、支援は十分ではありません。子どもたちがどのような境遇に生まれても、自分がやりたいことができて、夢をもって生活する、そんな社会をつくらなければなりません。
「子どもたちのえがおは、お母さんのえがおから」・・・えがおプロジェクトは、お母さんと子どもたちみんながえがおで暮らせる社会をつくるために活動を続けます。どうぞ、お力添えくださいますようよろしくお願いいたします。

代表 出分 玲子

えがおプロジェクトのこれまで
- 2010年
- 任意団体「えがおプロジェクト」設立
- 2014年
- ひとり親家庭と共働き家庭の子どもたちのための学童保育「こどものいえ」開設
- 2016年
- NPO法人認証
- 2010年〜
- 「ママカフェ」、「親子交流会」
- 2011年〜
- 各種セミナー、相談会
- 2015年〜
- DV被害者の親子対象「ママと子どもの回復プログラム」
- 2020年
- 設立10周年記念「シングルママフェスタ」
- 2020年〜
- 食品支援(フードパントリー・食品配送)
- 2021年〜
- 「障がいをもつお子さんを育てるシングルママの集い」
- 2022年〜
- 「入学おめでとう写真撮影会」「離婚前後の親支援講座」
- 2023年〜
- DV被害者のためのセルフヘルプグループ「すみれの会」
- 2025年〜
- 「こどもカフェ」(学習支援とさまざまな体験)
主な活動内容
ひとり親家庭支援


シングルママの語り合い・セミナー・相談会・食品支援を実施しています。さらに、ひとり親家庭の親子のための料理教室や野外活動などのイベントも開催。シングルママと子どもたちを応援し、「えがお」を増やすお手伝いをしています。
DV被害者支援


離婚原因に多いDV。「つらかったけれど、これってDVだったんだ」と、あとから気づくことも。セルフヘルプグループ「すみれの会」や「回復プログラム」など、同じ境遇にある仲間と心を通わせる機会を提供し、孤独からの解放や心の回復のお手伝いをしています。
子育て支援


ひとり親家庭と共働き家庭の子どもたちのための学童保育「こどものいえ」を運営しています。宿題、おやつ、遠足、さまざまな教室・・・楽しく充実した場所、そして何より、子どもたちがほっとできる場所を提供しています。
また、ひとり親家庭の子どもたち対象の「こどもカフェ」では、学習支援やさまざまな体験の機会を提供しています。
全国のなかまとの支援


JSPF(NPO法人ひとり親家庭サポート団体全国協議会)の一員として、「シングルマザーと子どもたちが生き生きと暮らせる社会」の実現を目指し、全国の団体と連携しながら研修や情報交換を行っています。また、当事者の声をもとに政策提言に取り組み、制度や支援の拡充に向けて働きかけています。
シングルマザー
わたしたちの生きる宣言

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1
わたしたちは、シングルマザー家族がひとつの家族の形だと考え、誇りをもって生きています。
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2
わたしたちは、離婚、未婚、非婚、死別、DVそのほかいかなるいきさつがあっても、おなじように生き方を尊重したいと考えています。
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3
わたしたちは、母親として子どもたちを大切にすると同時に、わたしたち自身も大切にしていきます。
-
4
わたしたちは、ひとりでものごとを解決するのではなく、必要なときに助けを得て生きています。
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5
わたしたちは、同じ立場のなかまと出会うなかで、つながり元気をわかちあいたいと思っています。
出典:シングルマザーサポート団体全国協議会