「本音で話すシンポジウム」を開催しました!

2024.2.21

お知らせ, イベント報告

2月17日土曜日の午後、サンフォルテホールにおいて、「富山のシングルマザーのこと 子どもの貧困のこと 本音で話すシンポジウム」を開催しました。


新田八朗富山県知事にご挨拶をいただき、県からは4名のシングルマザーに関わる方がご参加くださいました。ほかにも、シングルマザーと子どもの貧困に関心のある議員、市町村の行政職員、子ども支援関係に関わるみなさまがご参加くださいました。


登壇者は、こども家庭庁支援局家庭福祉課企画調整官の胡内敦司さん、医師で富山県議会議員の種部恭子さん、えがおプロジェクトから当事者と出分玲子。胡内さんから「国のひとり親家庭への支援策」、種部さんから「DVと貧困が子どもに与える影響」、当事者からはご自分の経験、出分から「富山のシングルマザーのこと、子どもの貧困のこと」について話がありました。


特に当事者のお話は、参加されたみなさんの心に響いたようです。おひとりは、公営住宅にも民間のアパートにも入居できず、何度か死ぬことを考えたことを話され、もうおひとりはDVがあったのに行政の機関では気づいてもらえず、長い間苦しい期間を過ごしたことを話されました。


国のひとり親家庭支援策の内容は概ね充実していて、すべてが各市町村で実施されているとシングルマザーと子どもたちはかなり生きやすくなると思いましたが、程遠い現実があります。厳しい生活を強いられているシングルマザーと子どもたちに適切な支援が届くよう、福祉に重きをおいてほしいと思いました。


「シングルマザーとその子どもたちの貧困」、そして「生きづらさ」は、なかなか改善されません。政治家はこの問題に関心をもたないのか、行政は当事者のニーズに合わせた制度の運用を適切に行っているか、今一度ご自分の働きを見直してほしいと感じたシンポジウムでした。